住宅を買うなら、ライフプランニングが必須の理由

住宅を買う前に考えなきゃいけないこと、それはライフプランです。

ライフプランって聞いたことあるけど何のこと?

それってなぜするの?どんな意味があるの?

そんな方のために、住宅を買う前になぜライフプランを作るべきなのか、どう作れば良いのかをまとめました。

目次

ライフプランとは

ライフプランを直訳すると「人生設計」です。

よく言われる、ライフプランとは主に金銭面からの生活設計のことを指しています。

長い人生ではこれからどんなライフイベントが訪れるのか?

そのたびにどれだけのお金がかかるのかをシミュレーションします。

それに対して、今いくら財産があるのか。そして今後、自分や家族の収入はどうなっていくのか。

これらを考慮して資金計画を立てることをライフプランニングと呼びます。

なぜ住宅購入前にするべきか?

無理のない予算で住宅購入をするため

理想の暮らしが手に入る、夢のあるマイホーム。

一方で、人生で最も大きな買い物の一つであり、一般的には多額のローン、つまり借金を背負います。

一括、現金で買える人は良いですが、ローンを組む方は、必ず返していかなければなりません。

では、返すための資金源は何か。もちろんみなさんの収入や、住宅以外の出費です。

ここをざっくり考えすぎて、自分にとって高すぎる買い物をしてしまう人をたくさん見てきました。

例えば、ご結婚されていて、共働きの時にマイホームを買ったけど、子供が産まれ、育児の忙しさから奥様がパート勤務になることになった。

収入は変わっていないが、子供が大きくなって思ったより教育費がかかるようになり、ローンを合わせた出費が、収入より多くなってしまった。

特に昨今多いのが、新型コロナの影響により、働き方が変わり、それに伴うお給料の減収となった。

こういった影響により、後々、ローンを返していくのが難しくなってしまう。

もっとひどくなると、住宅ローン破綻してしまう……。

そんなことにならない為にライフプランを作成し、しっかりと無理のない返済計画を立てる必要がある。だから住宅購入前するべきです。

ライフプランニングをすれば、あなたに合ったマイホーム予算が分かります。

業者の言いなりにならないため

先ほど、自分にとって高すぎる買い物をしてしまう例を紹介しましたが、これはなぜ起こるのでしょうか?

すばり、住宅を販売する会社の思惑です。

当たり前ですが、ハウスメーカーや不動産会社など住宅を販売する会社は、高い金額をもらうほど利益が大きくなります。

そのため、基本的に、住宅を購入する人の年収を見ます。

なぜなら、収入が高ければ高いほど、大きな金額でローンを組むことができる、つまり高い住宅を購入することができるからです。

源泉徴収票を見て、

「この人なら5千万円のローンが借りられるな」

「奥さんの年収を合算すれば、もう少しお金が借りられそうだな」

残念ながらこれが営業マンの本音なのです。

その人が住宅を買った後にどうなるのか、までは考えていない人がほとんどです。

先日もNHKで「正直不動産」というドラマが放送されていましたが、まさに住宅業界は闇と言っていい業界なのです。

覚えておいて欲しいのは、【借りられる金額と、無理なく返していける金額は全然違う】

という事です。

借りられる金額は源泉徴収票(年収)しか見ないので、

年収が高ければある程度の金額は借りられますが、

無理なく返していける金額はもっと少ないということです。

それを知るためには、

ライフプランをたてるのが最適だという事です。

――――――――――――――――――――――

借りられる金額・・・年収で判断

無理なく返していける金額・・・ライフプランで判断

――――――――――――――――――――――

ライフプランは作って終わりではない

実は、ライフプランは一度作ったら終わりではなく、数年単位で確認・修正をしていかなくてはいけません。

その理由は、

・社会保障制度の変化

・雇用環境の変化

・家族形態の変化

・ライフスタイルの変化

・住宅ローンの変化

・教育環境の変化

など数年単位でさまざまな事柄が変化していくからです。

特に近年はご存知の通り、少子高齢化問題やグローバルな国際環境もあり、

社会保障制度や雇用環境の変化が求められています。

こうした変化で困窮しても

「国や会社はあなたの人生を守ってはくれません」

自分や自分の家族を守るのは、自分自身しかいません。

住宅購入前にライフプランを作っても、終わりにせず、環境が変わる数年ごとに、計画を見直しましょう。

ライフプランは誰に依頼すればよい?

ライフプランは無料のソフトもあるので自分自身で作成することもできますが、

初めての方は専門家に依頼するのが無難です。

その専門家とは、ファイナンシャルプランナー(FP)と呼ばれています。

ただここで気を付けて欲しいのが、

ファイナンシャルプランナーでも頼んではいけない人がいます。

その理由は、

ファイナンシャルプランナーと名乗っている多くの人は、

保険営業マンだからです。

私もずっとこの業界をみてきましたが、

保険営業マンのライフプラン作成ほど無意味なものはありません。

もちろん中にはちゃんとした人もいるのでしょうが、

ほとんどの場合は、「保険販売をして手数料収入を得ることが目的」です。

だからファイナンシャルプランナーを選ぶ際には

・保険営業マンでないこと

・保険を売り込むひとでないこと

をポイントに見てください。

判断材料としては無料でライフプランを作ってくれる人は、

怪しいと思った方がいいです。

(保険を販売することで手数料をもらい、ビジネスとしている可能性が高いので)

反対に相談料やライフプランの作成を有料でやっているひとは、信頼度が高いです。

そして、住宅購入をきっかけに相談をするのなら、やはりそこに詳しい人がいいです。

・ハウスメーカーに詳しい

・住宅ローンに詳しい

・税制や住宅ローンに詳しい

こういった基準でファイナンシャルプランナーを選んでみてください。

補足:2022年に変化すること

今年2022年4月以降、年金制度の改正があります。

大きな変更点としては以下の2点です。

年金の受給開始年齢を75歳まで拡大

現在の年金制度では支給開始年齢は原則65歳とされています。

任意で5年間の繰上げ・繰下げが可能でしたが、

2022年4月以降は75歳までの繰下げが可能になりました。

※もらい始める時期を遅くすると、もらえる年金月額が増えます。

確定拠出年金制度の加入年齢の上限引き上げ

確定拠出年金はiDeCoと呼ばれる、個人で老後のために資金を積み立てるための制度です。

今回の法改正で、加入開始年齢が以下のように変更されます。

加入開始年齢:60歳未満 → 65歳未満

※企業型の場合:65歳未満 → 70歳未満(企業によって異なります)

加入開始年齢が上がるため、支給開始時期の上限も

65歳(70歳)に変わります。

このように、基本的に、社会保険や年金制度は社会情勢によって変わっていきます。

ファイナンシャルプランナーを選ぶ際には、こういった法改正まで知識が豊富であるかも重要です。

先ほど解説したように、ライフプランは、数年ごとに作り直す必要があるため、信頼できるファイナンシャルプランナーを見つけられると一生相談できることにもなります。

また、みなさん自身でもライフプランを機に、今後の日本の法改正の流れを考えてみましょう。

その経験は今後の人生計画や、貯蓄や資産運用に生かせるものとなっていきます。

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